品のいい人と言われる技術

品のいい人と言われる技術 (KAWADE夢文庫)

品のいい人と言われる技術 (KAWADE夢文庫)

まぁ、一気に読めたな。身だしなみのメイクのポイントとかは飛ばした。まぁ、マナーというのは基本的に相手に失礼ないように気を配るわけだから知ってていいかもなっていう情報は沢山あった。特にお歳暮とか暑中見舞いとかそういうしきたりは日本であんまり生活してなかった俺になじみが薄いから勉強になった。


ただ…基本的に上からものを言われてるようでいやだったな。まぁ前書き読んだ時点で実は読んでていやな気分になる本なんだろうなっていう予感はしてた。以下、前書きの引用

元気がいい人、優しい人、美しい人…素敵な魅力にあふれた人は、どこにでもいるものだ。しかし、元気がよくても気が利かない人だっている。優しくてもがさつな人はいるし、美しいけれど言葉づかいが今ひとつ、という人も見かける。
本当の意味で魅力的な人とは、「品のいい人」ではなかろうか?品のいい人は、いつでも誰にでも好印象を与える。つねに場をわきまえ、けっしてでしゃばることなく、まわりに気を配ることか身についているからだ。彼らは間違ってもみっともない行為はしない。

まぁ、場をわきまえ気を配るのが大事ってのは分かるけど、いくらなんでも最初の部分はおかしいと思うんだな。いや、おかしいんじゃなくて個人的に気に入らないんだ。なんで、ちょっとぐらいがさつでも優しいというところを評価できないかな〜。少しぐらい気が利かなくたって、周りの人に元気を与えられるぐらいのエネルギーをもって行動している人は本当の意味で魅力的な人じゃないのか?要は、本を読んでみても感じたんだけどマイナスを強調しすぎだと思う。これはみっともない、これもみっともない。そうじゃなくてさ、こうした方がより思いやりの気持ちが伝わるとかっていう風に書いたほうが納得がいくと思う。実際、そういう風に書いてあったところは「ふむふむ、そうかそうか」って感じで読んでたと思う。


そして、一つだけ気をつけておこうと思った。もし、相手がこういう「品」を重要視したり、すごいフォーマルな場合のためにこういうマナーに気を配っておくのはいいことだと思う。でも、品=魅力と捉えて、多少、品がない人の、それを補ってあまりある魅力を逃すようなことはしたくない。俺はやっぱり「がさつだけど優しいな」「気が利かなくても元気だな」、「言葉づかいは悪いけど美しいな」って考えれる人になりたいな。まぁ、もちろん限度はあるけどさ。


あぁ、それと、「美術館を訪ねるのは知的でおしゃれ」とか「優雅な音楽鑑賞を楽しむのであればクラシックやオペラであろう」って文を読んだときは正直黙れって思った。この本読んで自分の「品」をあげるために美術館いったり、クラシックやオペラとか聞く馬鹿が出てきそうだからな。美術館って知的だな〜なんて思いながら美術館行くのはイタイと思う。まぁ、そこから入って好きになっていくこともあるから全否定はできないんだけどさ。俺は品をあげるためだけに自分の好きでもないことをやるなんて真っ平ごめんだ。