第二次世界大戦


やっと読み終わった。長かった。フー。


イギリスが主人公である第二次世界大戦物語、というか実話だけど、だから当然日本は悪者。そこは気に入らなかったわけだが、日本の記述なんて微々たる物でほとんどが対ドイツでしたね。しかしこの本になんと書いていようと、日本のアジア進出は植民地支配からのアジア開放だと言う点は譲らんぜ、イギリスがヨーロッパ開放のために戦ったのは認めるがね。まぁ、イギリス人が書いた本だからそういう記述になるのは仕方がないのだけれども。


でも、これ読んでたら今の日本が少し不安になってきた。一党独裁、拡大する軍事力、隣国に対する過度の怨念、領土拡大の意欲、全て第二次世界大戦前のドイツに当てはまることですが、いやはや、今の共産党が独裁してて、軍事費が毎年上がっていて、反日政策してて、チベットを占拠している、中国にすっごく当てはまるじゃないか。そして、ドイツの同盟国イタリア。国力はたいしたことないけど欲は深い。ムッソリーニは自分の権力を保持するのに大忙し。まるで北朝鮮金正日


ってことは歴史は繰り返すということを前提にすれば次のでっかい戦争は日本対中国ではないだろうか?戦前のイギリスというのは平和主義者が多く、軍を拡張しようなんてのは言える意見ではなかった。まるで今の日本。そしてイギリスが軍備拡張できないのをイイコトにドイツは軍備を拡張しまくる。まるで中国。どちらも島国で、アメリカに同盟を求めているという点まで共通してるじゃないか。


そして隣国と言えば韓国。アメリカが北朝鮮相手に攻撃したら日本を相手に戦うとか言う斜め上の回答をよこす韓国。こちらは日本が嫌いなので最初は中国に味方するだろうが、北朝鮮に侵略されそうになると多分日本に援助を泣きついてお願いしてくるだろう。そして勝ちそうになったら自らの軍を中国に進めて自分の領土にするだろう。まるで最初はドイツと講和を結んでイギリスとドイツの戦いを傍観しておいて、自分がドイツに攻められたらイギリスとアメリカに泣きついて援助をお願いし、最後にはヨーロッパの東側を自分達の影響圏に入れたロシア。


と、いう風に日本は第二次世界大戦時のならず者国家たちに国力は弱くとも(中国は強いけど)状況だけは似ている国家たちの隣にあるという大変不幸な状態にあるわけです。しかもたちの悪いことに核兵器も持っている。しかもミサイルはとっくに日本に照準が合ってるしね。考えてみたらいまの日本って本当に戦争の危機に反しているんじゃないの?と読んでいて思った。


もし、歴史から学ぶのなら、戦争を避けるためには防衛システムをちゃんとして、攻撃するのをためらわせないと。第二次世界大戦時、フランスとイギリス国民は軍縮を叫んだが、そうしているうちにドイツは軍拡を行っていた。そして大戦が始まるころになると軍縮をしていたフランスはいとも簡単にドイツに敗れてしまった。イギリスはチャーチル英仏海峡のおかげで助かったけどね。


しかし、昔と違いいまは核一発で日本自体を消滅させることだって出来る。日本海を渡らないと日本に勝てないことなんてないという点で空と海さえ守っていれば耐えることが出来たイギリスよりはだいぶ悪い状況に置かれている。ってことでミサイル防衛用のイージス艦等は必須ですな。


ま、今アメリカを敵に回すような馬鹿なことはどの国もしないだろうし、そんなすぐ戦争とかにならないけど打つべき手は打っといて欲しいなと思いました。しかし、今の外務省は土下座ばっかだからな期待できない。ちなみにチャーチルはドイツが戦争というカードをちらほらさせていたときにドイツ大使にこう言ったそうな…

貴下は戦争のことを口にされるが、それは疑いもなく全面戦争ということになりましょう。しかし貴下はイギリスを見くびってはいけませんよ。イギリスという国は妙な国ですよ。その気持をたいていのの外国人はよく理解できないのです。現政府の態度から判断してはいけません。一たび大きな大義名分が国民の前に示されると、この同じ政府とイギリス国民によって、全く予想のつかないあらゆる種類の行動が取られることがありますからね。決してイギリスを見くびってはいけません。イギリスは非常に利口です。もしもあなたがわれわれを、ふたたび大戦争に投げ込むようなことがあれば、前の大戦のときと同じようにイギリスは全世界をあなたがたに向けて立ち上がらせますよ。


外務省にこれぐらいのことを反日三国に言ってくれる人がいればな、と思う。