学問のすゝめ

学問のすゝめ (岩波文庫)

学問のすゝめ (岩波文庫)

ふー読み終わった。頭パンパン。あらざるべからずとか否定してんのか肯定してるのか分からないところがあって理解するのにエラク時間がかかる文もあったな〜。


しかし、武士道を読んだとき、江戸時代あたりの人のモラルってのは決して西洋に劣るものではなかったのかなと思ったけど、この本ではかなり批判してたな。でも、この本は決してこの時代にありがちな西洋文化崇拝(といってもこの本で指摘されてただけだが)だけではなく、ちゃんと、西洋のいいところを取り入れ悪いところは改善しようと説いているあたりが福沢諭吉とこの時代のほかの学者の違いなんだろうな〜。


ちなみに印象に残ってる言葉は…

然りといえども、事物の軽々信ずべかららざること果して是ならば、またこれを軽々疑うべからず。この信疑の際につき必ず取捨の明なかるべからず。蓋し学問の要は、この明智を明らかにするに在るものならん。

これは文明の発展は疑うことから始まると説いた後に続く言葉で、疑うということがいかに大切かを説いた後に、だからといって無暗に疑えばいいものではないと説いたもの。何を信じ、何を疑うかを明らかにするのが学問であると。


信じすぎもいけなければ疑いすぎもいけない、勉強だけでなく生きていくうえでも大事なことだな〜、とちょっと思った文章であります。