できるやつ、できないやつ 1

当たりまえのことですが、勉強(学問)ができるかできないかというのは個人差があります。毎日勉強してテストでいい点をとる人、たいして勉強もしてないのにいい点を取れる人、たいして勉強してないから悪い点をとる人、毎日勉強してるのに悪い点を取ってしまう人、色々います。幸福なことに俺はどっちかっていうと「たいして勉強もしてないのにいい点を取れる人」の部類に生まれてきました、「できる奴」の一人です。ただし、これからもこのまま通用するとは限りませんし思ってもいませんがね。

俺の自慢はここまで。俺が「たいして勉強もしてないのにいい点を取れる人」という知識はここでは全く重要ではありません。大事なのは「なぜ“たいして勉強もしてないのにいい点を取れる人”が存在するのか?」という理論です。そしてそれを俺の考える学問の三つのステップに分けて考えたいと思います。

まずは知識の取得。これは単純な記憶です、それ以外の思考プロセスはあまり使われません。心理学の説によると長期記憶に蓄積される情報量は無限、だからこの説を信じるならどれだけの知識を記憶できるかという点で個人差はありません。ならどこで個人差がでるのか?それは知識を記憶から引き出すときです。どんな知識でも意識下になければ使うことはできません。使うことができない知識は役立たずです。だから情報量よりどれだけの知識が使えるかが大事になるわけです。

知識は単一で蓄積はされません。脳の中で知識は他の情報とつながって蓄積されてます。それでそのつながっている情報に意識がさらされることによって知識は意識下にもってこられます。テストで「応仁の乱は何年に起こったか?」という質問をされた場合、質問という情報にさらされることによって「応仁の乱は1467年」に起きたという知識が意識下に持ってこられるわけです。つながってる情報の量が多い知識は意識下に持ってこられることが自然と多くなる、だから記憶から引き出すのがつながってる情報の量が少ない知識より簡単なんです。

記憶力が自然と優れてる人ってのは多分情報のつながりのネットワークが発達していて、それが発達してない人より記憶を引き出しやすいと俺は考えるわけです。知識と情報を自然と結びつけれる人もいれば、意識してそれをしないと全く覚えられない人もいます。これがステップ1におけるできる人とできない人の違いだと思います。

次回:ステップ2と3.