昔読んだ本に…

高校生ぐらいに読んでた本に「他人を変えることはできない、現状を変えるには自分が変るしかない」って書かれてた覚えがある。読んだ当初は衝撃的だった。すごい説得力だったな〜。しかも、一冊の本じゃなくて何冊かの本に似たようなことが書いてあったような気がする。人は人でしょうがないんだから、無理に説得しようとするのはあきらめて自分は自分のやり方を貫けばいい、みたいな解釈だったかな〜。もう4,5年前だから、本当にそう書かれていたかは正確に思い出せないけど。とりあえず、俺はその本を読んでからしばらくの間、そう考えながら行動していた。で、多分、そう意識しなくなってからも、無意識にそう行動していたと思う。


んで、ちょっと前、誰かに同じことを言われた。「他人を変える事なんてできないんだから自分を変えるしかない」と。んで、その考え方を再び意識するようになったんだけど、今回は説得されるより、疑問に感じた。「他人を変える事は不可能」という前提は正しくないんじゃないかと。それはすなわち、自分も他人によって変ることはないと言ってるのと同じだと思う。


俺は自分でここ数年、色々変ったなって思う。そして…
自分の変化が他人に影響されてないと言い切れるだろうか?自分の力だけで変れたと言い切れるだろうか?
もちろん、Noである。自ら変ろうとする意志がなければ、変ることはできなかったのは確かだ。でも、その意志さえも、変ろうと思わせる出来事がなければ生まれない。変ろうと思わせる人物がいれば、それだけで、意志が生まれる。


他人が自分を変えることが出来るのに、自分が人を変えれないわけがないと思う。


他人によって変るということの大前提に、その人を信用していなければならないというのが大きいと思う。信用されるためには、人を認めて、受け入れてあげなきゃいけないんだよな〜。つまり、そういうことが出来る自分に変らなきゃならん。「他人を変えることなんて出来ない」という諦めは、自分が人に信用されようと努力することを諦めるのと同じことじゃないのかな〜と思い始めた。要は「他人を変えれるようになるには、まず自分が変らないといけない」んだと思う。


ここでいう変えるっていうのは別に全てを自分の都合のいいように変えるってわけじゃない。ただ、他人との関係に満足していないときに、現状を改善するために変えるのだと思う。自分さえ変ればいいじゃなく、相手が変らなければいけないでもなく、お互いが歩み寄るって感じで。


だから、これからは「他人を変えれない」なんて諦めずに「他人を変えれる自分」になるために努力したいなと思う。