俺にも起こる、ふとした考え

人間を巨大な化学物質として見てみると人間関係は巨大な化学反応である。


化学反応は、化学物質がその環境において、エネルギー上、最も安定した形に姿を変えるものである。人間関係とは複数の人間がその環境において最も安定できる関係である。


化学反応では、二つの物質が一度ぶつからないと反応を起こさないように、人間関係においても、二人の人間が出会わないかぎり何も変わることはない。


また、二つの物質がぶつかろうとも、衝突した際の物質の状態、空間的関係によっては全く反応が起こらないし、反応の仕方が変わるかもしれない。人間関係においても会った際のお互いの対応によっては事態が好転することもあれば、悪くなる時もあり、また現状維持のままだってありえる。


そして化学反応において、物質が安定した形に変化する前に、峠を越えるためにある程度のエネルギーが必要となる。反応する二つの物質の性質によって、必要なエネルギーは変化する。人間関係においても、二人の人間が安定した関係になるにはエネルギーが必要であり、必要なエネルギーはその二人の相性によって違う。二人の相性がよければ、少ないエネルギーで反応を起こせるが、悪ければ、大量のエネルギーを必要とする。


二つの物質がぶつかった時のエネルギーが反応を起こすのに十分であれば、反応は起こる、不十分なら反応は起こらない。二人が出会ったときのお互いに対するエネルギーが十分でなければ、何の変化も起こらない。


この必要なエネルギーは、何も二つの物質の性質ばかりに関わってるわけではない。酵素は化学反応の峠を越えるために必要なエネルギーを減らしてくれる。周りの環境は必要なエネルギーを減らしや増やしもする。このように人間関係においても、共通の第三者のおかげで人間関係の進展がしやすくなるときもある。その二人が置かれている環境によっては進展はしにくくもなり、しやすくもなる。


もちろん、酵素や環境は全ての物質に同じように作用するわけではない。第三者や環境の個人への影響も、またさまざまである。


たとえ、反応が最後までいって、物質が安定した形になったとしても、それに十分なエネルギーを加える事によって反応は逆流するときもある。これと同じで、安定した人間関係に十分なエネルギーを加えればその人間関係も逆流するときもある。


同じく、環境が変われば、反応後の物質が最も安定した形ではなくなるかも知れない。そうなれば物質は変化後の環境の中で最も安定するよう形を変える。同じように、人間関係も、環境が変われば変化する。


環境の中に存在する化学物質は二つだけではない。三つ目の物質が反応後の物体にぶつかり、全く新しい反応を起こすときもある。それと同様、第三者が人間関係を全く変えてしまうということもありえる。


そして、第四の物質、第五の物質とどんどん反応を起こすかもしれない。人間関係も同様である。


全ての化学反応において前述した条件満たされなければ、反応は起きない。そして、条件が満たされるか否かは物質の性質と環境によって決まる物質の動き方に大きく関係している。人間も環境によっておこす行動は変わる。そしてその行動によって人間関係が進展する条件が揃うかどうかがかかってくる。


反応が起こる確率は、二つの物質が衝突する回数に比例する。衝突する回数も物質の性質と環境に大きく関係している。よく会う人とは関係が進展しやすいし、二人の人間が出会う回数は生活環境と個人の性質次第である。

ま、俺は生物学専攻で、得意科目は化学だし、ふとした考えがおこるとしたらこんなもんかな〜と。出会いとか書いてるとここで書いてある人間関係って恋愛関係のことじゃないとかって思うかもしれないけど、友人関係でも、会社の上下関係とかにも当てはまると思う…



要は俺は身近にいる人物の


突っ込みどころを探す以外にも


ちゃんと考えなら生きていると


いうことです