日本の音楽

明日のコーヒーアワーはJapan Clubが主催して日本食が出されるらしいですね。空手で料理は手伝えませんでしたが食うのは手伝います。って勝手ですいませんねw


さて、Japan Clubがコーヒーアワーを主催するにあたって音楽が欲しいというので、アメリカにこんなに長くいながら洋楽よりJ-Popの方が素晴らしいと思ってる俺は即CDを作って渡す決断をしたのであります。最初は普通に好きなJ-Pop6曲詰めりゃいいかって考えてたんですね。スピッツ「桃」、ACIDMAN「赤橙」、サカナクション「三日月サンセット」、GRAPEVINE「豚の皿」、BACK HORN「コバルトブルー」、斉藤和義歌うたいのバラッド」の六つ。でもな〜、日本のことはめちゃくちゃ知っているか全く知らないかの二タイプの人間しかいないこのアセンズでは、俺より日本のバンドを沢山知ってるアメリカ人なんて山ほどいるわけで(特にビジュアル系知ってる人は多いな)、自分がお勧めする音楽が際立って日本っぽいってことにはならないんだろうなと考えた。


何より、J-PopであれJ-Rockであれ元々は西洋の音楽であったものを日本人が模倣して、日本語で歌っているだけなんだ。別にそれが悪いって言っているわけじゃない。「赤橙」を部屋でガンガンかけてたらいつの間にかアメリカ人とインド人のルームメートがメロディを口ずさんでいたりしたこともあったから、日本の音楽も外国の音楽に負けていないと思ってる。でもな〜、日本語のロックをコーヒーアワーでかけたところで「日本語を使った普段からよく聞く音楽に似たもの」にしか受け取られないと思うんだよな。日本語の意味が分かれば、日本語独特の言い回しとか語感のよさとかが伝わるし、そこからのイメージも膨らむんだろうけど、日本語を分かる人数は少数である。


要はね、いかにJ-popやJ-Rockが日本を表してるとしても、言葉の意味が分からない人に「日本」は伝わらないと思うんだよ。ロックやポップの音楽理論は結局西洋から伝わったものだから、それを使って「日本」を出すには言葉を変えるしかない。そして、言葉は意味がなければただの音で、意味は理解されないと伝わらない。だから、日本語を知らない人にとってJ-Popから「日本」は伝わらないと。せいぜい日本人がやってる西洋音楽ぐらいとしか伝わらない。ま、それはそれでも別にいいんだけどね。音楽鑑賞会じゃないわけだし。


でも、出来れば日本独特のものを聞いて欲しいなって思う。ってことで俺は三味線とか琴とか尺八を使った音楽をとりあえずJ-Pop、J-Rockの中に混ぜておいた。あとid:KEN_NAITOさんに和太鼓の音源ももらってそれも入れといた。音色なら意味が分からなくても「日本」が伝わると思う。和楽器独特の音色を聞いて面白いとかかっこいいとか思ってもらえたら嬉しいなと。それはたとえ一面でも「日本」を面白いとかかっこいいって思ってくれることだからね。


まぁでも、和楽器を好んで聴いてる奴なんて日本でもあんまりいないし、現状の「日本」を表してるとしたらどう考えてもJ-Popなんだけどねwそれでも、やっぱり日本語分からない人に音楽を通して日本を伝えるなら和楽器かなと。ロックの中にいきなり三味線来たらネタにもなるしね。いきなり変な音楽かかってきた〜って。ま、どうせみんなはおしゃべりで忙しくて音楽どころじゃないだろうけど。