その伍 4th day, Shopping

この日が朝を走ったのは最後。一番急な坂を半分上りきれた俺、偉い。え、半分で満足するなと?いいじゃないか(´・ω・`)


そして、朝飯はステーキの残り。美味い。え、朝からよくそんな重たいもの食えるなって?食欲だけは一人前ですから(`・ω・´)


で、この日はPigeon Forgeのアウトレットへショッピング。とりあえずChristineはこの四月にワシントンDCである桜祭りに出るためのスーツが必要らしいのでそれを調達に。俺達はそんなのつまらないのでChristineはHiroに任せて別行動。とりあえず色々見てまわる。Milan、Clark、VicはOld Navyで何か買う。俺はCDショップで限定DVD付の

ライツ・アンド・サウンズ スペシャル・エディション(CCCD)(DVD付)

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を買う。そして色々見ていくうちになんとPaper Shopなるものを発見。紙専門店=折り紙用のいい紙が売ってるかも知れないと思って中をのぞく。


パーティーに使う紙コップとか紙風


船を扱うお店でした


…(´・ω・`)残念


そしてアウトレットでのショッピングも終わり今度はこの前の日にHiroとChristineが行ってきたナイフ専門店に行く。お目当ては新しい包丁。来年は自炊する覚悟の俺ですからWalmartの安物よりかはいい包丁が欲しいなと。あとHiroの持ってきた包丁はちょっと切りにくい。それに包丁が一つしかないと料理が遅い。ってわけでマイ包丁を手に入れにレッツゴー。日本製の和寂という包丁をゲット。25ドルくらい。切れ味上々。


ちなみにVicはここでサバイバルナイフをさらに二本も購入。いや、お前何本ナイフ持ったら気が済むねん。


この日の晩飯はカレー。うん、何の変哲もないカレー。


晩飯の席でのこと、Vicが俺と飲み比べ宣言。最近俺は吐いたり、記憶なくしたりが多かったので、自重すると宣言してましたので(そして実際、春休みの間は自重した)ついていけると思ったんでしょう。


Vic:今日はお前についていくぜ
俺:よし、じゃ、吐くまで飲むか
Vic:…やっぱやめた


おいっ!


…(´゜Д゜`)
即、宣言撤回。情けないぜ。というかはっきり言っても吐くまで飲まんでもVicには勝てるんだけどね。骨川筋衛門だし♪


で、この日も歌ってテレビゲームしてビリヤードしたりしててワイワイしてたんですがね、ふと見るとChristineとVicが何か真剣な顔で話をしてるじゃないですか。ってことで気になったので会話に入ってみるとHiroのことを話してたみたいで。


なんでもね、VicはHiroが時々Vicを馬鹿にしすぎてると感じてるようで。俺が席について何話してるのと聞いた時、「なぁ、Hiroって時々言い過ぎると思わないか?」と聞いてきましたからね。


う〜ん、確かにHiroの口は悪いな。時々発言が行き過ぎるのは同意なんだが…う〜ん、行き過ぎた発言を他人に面と向かって直接言うことってのはあまりないと思うがな。影で凄いことを言うときはあるけどな。(例のタコベルの店員のことをサルから進化しやがれと平気で言ってましたしね)。一回だけVicと組み手する前に「こんな弱虫泣かしたら悪いから手加減してやるよ」となぜか異様に挑発したことがあるのを鮮明に覚えてるけど(あれはマジで言いすぎだろうと思った)、それ以外で言い過ぎたって時は思い浮かばんな。


とりあえず
「まぁ、時々あると思うけどそんなのお互い様じゃない?違う人間である以上価値観も違うわけで、一方にとっては何気ないことでももう一方は気にしてしまうというのはよくあることだろ。ちょっと気に障るぐらいなら水に流して忘れるのが一番いいんじゃない?」
みたいなことを言いました。


Christineも「Hiroになら話したら分かるよ」みたいなことを言ってVicをなだめてたんですが、Vicは「このままじゃ来年Hiroと一緒に住みたいかも分からない」ってとこまで考えてました。


ま、楽しくないので俺はMilanとカラオケして楽しんでましたが、VicとChristineの様子に気づいたのか、Hiroが一人でビリヤードをし始めましてね。まぁ、話している内容までばれてるかどうかは分からんが様子だけでも見るか、ってことで俺もビリヤードルームへ。そしてしばらくHiroのビリヤードスキルを見物することに。沈黙後


Hiro:俺は馬鹿じゃないぜ、むこうで何を話してるかは大体分かる
俺:あ、やっぱり?で、実際どう思うわけよ。
Hiro:どうもこうもな〜、Vicだって俺を馬鹿にするときあるしお互い様だと思うんだよな。
俺:まぁな
Hiro:それにいっつもいっつも挑戦されると本当にうっとおしくなるんだよな。
俺:それはどういう意味で?
Hiro:ほらVicっていつも俺のほうが優れてるんだって誇示したがるじゃないか。車で抜き去ろうとするのがいい例だろ。


う〜ん、確かにVicには優れたところを見せたい、というかリーダーなりたがり、しきりたがりな性質はある。俺が餃子料理してるときも俺にやらせろみたいなことを言ったしな。それに一度Clark、Milanの前で「Hiroって他人の意見を全然聞き入れないよな」と不満をもらしてたしな。その後俺に「な、マコト、Hiroって一度決めるとどんな意見出しても変えないよな」と振られて返答に困ったな。Hiroは確かに一度決めると頑固なんだが…まぁ、俺の場合、その決定に俺の意見が反映されてる時が多いし、何より俺の意見が通らずに失敗したら、それはそれでバカにするネタになるわけで俺としては全く問題なしなんだよな。でもVicは自分の意見が通らないのが不満だったんだろうな。まぁ、でもそんなのは誰にでもあるわけで。


俺:でも、他人より優れたいと思うのは当たり前だからそんな気にしなくてもいいんでないかい?
Hiro:そんなこと言ったら、俺だってお前に勉強で勝ちたいが、俺はお前にテストのたびにお前に勝とうとはしてないだろ?
俺:まぁ、そんなこと言ったら俺もお前にテニスで勝ちたいわけだが。
Hiro:でも、ことあるごとに挑戦したりしないだろ?
俺:したところで負けるしな(笑)
Hiro:(笑)でもそんな優劣なんて小さなことなんだよ。その小さなことで一々自分が上だち証明しようとされると気分が悪くなるんだ。


う〜ん、分かるぞ、それは。でも、とりあえず…


俺:でも、ほら、Hiroにとって小さいからといってVicにとっても小さいとは限らないわけで。
Hiro:いや、誰がどう見ても小さいだろ
俺:だから、それはHiroからの視点で、VicにとっちゃーHiroより上と証明するのは大きいことかもしれんだろ?
Hiro:んな、なんで?
俺:劣等感あるんじゃない?ことあるごとに負けてて、それでバカにされてると感じたらそうなっても仕方ないとは思うけど。


念のために言っておきますがHiroは確かに人をよくバカにするけど負かした人間をその場でバカにするような真似はしません。ここでいうバカにされるとはあくまでVicがそう感じているだけです(俺からみたらね)。


Hiro:そんな、負けっぱなしってわけでもないだろう。
俺:へぇ、じゃあVicがお前より勝ってるものって?
Hiro:…
俺:思い浮かばんだろ、な


正直、Vicは学業は下のほう、運動もそんなに出来るわけではない、彼女との関係も思いっきり悪い。とりあえず、自他共に認める自分が勝っているっていう点がないわけだ。


Hiro:…コンピューター関係はVicの方が強いぞ。俺にとってはどうでもいいが。
俺:いや、だから、どうでもいいってのが駄目なんだって。


俺にも弟にコンプレックスを持ってた時期がありましたからね、自分が勝っている点を相手が気にしないっていうのはつらいですよ、劣等感を持ってる人間にとっては。もちろん、劣等感持ってる人間の方が克服する努力をすべきなんですが、少しはプライドを満たす配慮をしてあげてもいいんでないとも思うわけですよね。実際、プライドっていうのはそれが満たされた後にその小ささ、くだらなさが分かるようなものだと思うしね。


と、そうは思うも、わざと負けるわけにもいかんし、何よりVicは明らかにHiroの方が一枚上手な分野でいつも勝負を挑むんだからどうしようもないよな〜。ってことで考えるのめんどくさいので一緒にビリヤードすることにしましたよ。


しかし、酔っ払った俺ってのは難しいショットを二、三回連続で沈めることが出来るんですが、簡単なショットをことごとく外してしまいます。お酒様は神様なのか悪魔なのか…


でね、VicとChristine、結局朝の4時まで話してたんですよ。3時間、話が無限ループしてたんだろうな…